とても怖いブラキシズムのお話
2017.11.19
ブラキシズムとは歯ぎしりと食いしばりのことです。
歯ぎしりとは、睡眠中に行うことですので、自覚することが少なく、周囲の人に知らされて初めて気づくことがほとんどです。
噛みしめは、日中・夜間に関わらず、無意識のうちに歯を食いしばってしまうこと言います。
ブラキシズムで、歯や骨にかかる力は、強い人で70kgを超えていると言われています。
このために、気づかない間に、歯や骨に大きな負担がかかっているのです。
ブラキシズムが続いたことにより起こる症状
☆歯のすり減り
☆歯がしみる(知覚過敏)
☆骨隆起
☆冠や詰め物が外れる
☆歯が割れる
☆歯周病の進行
☆顎関節症
☆口のまわりの筋肉の痛み
☆顎のずれ
☆頭痛・肩こりなど
歯科医院で行うブラキシズムへの対応
★ナイトガードの作成(毎晩歯にはめて寝る)
★噛み合わせの調整をする(必要に応じて歯列矯正)
★歯周病の悪化を防ぐために、プラークコントロールやクリーニングを行う
★しっかり噛めるように、虫歯など歯の治療をきちんとしておく
家庭で行うブラキシズムの対応
◎日常生活で気を気を付けること
☆噛み合わせていることに気づいたらすぐに離す
☆唇や頬・顎など口のまわりの力を抜く
☆ストレスを溜めない
☆重いものを運んだり、激しい運動をするときは特に注意する(スポーツをするときはスポーツマウスガードの作成をお勧めします)
☆ひじをついて頬杖をつくことは、できるだけ避ける
◎就寝時に注意すること
☆布団の中では、極力悩み事は持っていかず、リラックスして休む
☆高い枕は噛みしめやすくなるので避ける
☆寝るときの体勢に気を付ける(横向きは顎に力が入りやすい)
◎食事の時の注意
★左右均等に少しずつ噛み砕くようにする
★梅干しの種や、ビーフジャーキーなど、極端に固い物は毎日のように食べるのは避けるようにする。
顎関節症にならない為にこんな癖はすぐにやめましょう。
原因の多くは、顎の関節を削らしてしまうちょっとした癖。
あなたもしていませんか?
◎頬杖をつく・顎を枕に乗せる
頬杖や顎を枕に乗せるうつ伏せ寝は、頭の重さがそのまま顎や歯にかかり、その強さは歯列矯正時よりも強い!
◎高い枕で寝ている
首がうつむいた状態になるため、顎の付け根に力が入ったり、奥歯をぐっと噛みしめる状態になりがち。
◎足を組む癖がある
顎関節症の人の80%が足を組む癖がある。
足を組むと、骨盤が傾いた状態になり、上半身の姿勢が崩れて、顎の関節のずれに繋がる。
◎横座りをする
足を組むのと同様に横座りをすると骨盤が傾き、上半身の姿勢が崩れてしまう。
そのため、顎の関節もずれることになる。
◎横向きに寝たまま本を読む
この時も、下になった側の歯や顎に強い力が加わる。
毎日のようにしていれば、歯や顎がずれてしまうことに。
◎食事中にTVを見る
TVを見るために体や首がひねった状態になりがち。
当然、あごがずれたままの不自然な状態で食べ物を噛むことになる。
◎長電話をする
長電話で疲れてくると、受話器に頬をのせる形になり頬杖をついたときと同様に、片側のあごに頭の重みがかかり首に悪影響。
◎首を前に傾けて仕事をしている
首を曲げて下を向くと、あごの関節もずれる。
仕事中はどうしてもこの姿勢になりがちだが、時々休んで正しい姿勢を取るようにする。